バカバッドギター最終公演

【人本のデストピア】

2017年7月15日〜17日
上野ストアハウスにて



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「深夜タクシー」
終電のがしてタクシー乗り場に向かったらなんか大きい声で周りに話しかけてるサラリーマン風の人。
なんかやだなあと思いつつ近付くと

「北ドリーム(本人の目に触れるのが怖いので架空の駅名)まで行く人いない?半分だすよー!」

って。俺北ドリーム方面なんだけど、どうすっかな、タクシー代うくのはいいけどこの人めんどくさそうだし乗り場変えるか、と思って移動し始めたらサラリーマン風がダッシュで近づいてきた。

「お兄さんタクシー乗らない?半分出すよ?どこまで行くのー?」

明らかに俺より年下だがためぐちだ。あとめちゃくちゃ陽気。しかし、このての人間に嘘ついてばれるとめんどくさいし、タクシー代浮くのは嬉しいし、あーどうすっかな、と色々考えてとっさに「北ドリームです(距離を詰めたくないのであくまでも敬語)」と答えてしまった。

「あーそう!(すごく嬉しそう)じゃあ600円出すから!確かめて!」

サラリーマン風は財布から小銭を出すが酔ってるらしく道にばらまいてしまう。
あーめんどくさい。拾うのを手伝うが

「小銭を落として一緒に拾うふりをして鞄などをかっぱらう手口があります」

と、以前読んだ犯罪防止マニュアルを思い出す。鞄を強く握りしめ、回りをうかがいながら小銭を確認。600円ある。
サラリーマン風はタクシーを呼びつける。運転手は陰気そうなおじいさん。

「じゃあ北ドリーム経由して。このお兄ちゃんはどこ?あー、それ聞かなくていいや。とりあえず北ドリーム!」

サラリーマン風は超ご機嫌。車内では鼻歌とか歌ってて、俺は、話しかけられるのがめんどうなので、外をみてた。
「これ絶対降りるとき"コーヒーくらい入れるよ。うち寄ってかない?"とか言われる可能性あるな。」と、俺は警戒を深めるが、サラリーマン風はあっさり駅前で降り、俺は「おやすみなさーい」と見送る。

「なんだただの陽気な人か(苦手な人種ではあるが)」と胸をなでおろし、「じゃ、ブンブブンベ通り(ばれるの怖いので架空の名前)でお願いします。」と運ちゃんに告げる。運ちゃん「わかりました(確かに言った)」。そしてタクシーはブンブブンベ通りをスルー。

「あっ、さっきのブンブブンベ通り!」
「はい。」
「あー、だったら次の門左折してください。」
「はい。」

タクシーはなぜかスピードを上げる。

「次の、門で、左折してください。」
「はい。(スピード落とさない)」
「この門で左折!」
「はい。」

タクシーはようやく左折した。ひとつの可能性を思いつく。

「このあたりあまり走らないんですか?」
「いえ、走りますよ。」
「さっきの通りがブンブブンベ通りなんですが。」
「そうですよね。そこ曲がった方が良かったですか?」

あかん。これあかんやつだ。

「どこで止めます?」
「えーと、この先のヘブンイレブン(架空の店名)で。えーと、その先のヘブン(スピード上げる)、ここ!ここで!」

と、タクシー止めさせる。「1600円です」と言われるので陽気なサラリーマンにもらった100円玉6枚と千円札を手渡す。渡すとき

「細かいのでも結構です」

と、言われる。よくわからない。

怖い怖い。家についたらサラリーマンが先回りしてて、「さっき渡した600円、間違えて10万円硬貨6枚渡してたわ。差額返して。」みたいな可能性とか、運ちゃんがすごい勢いで引き返してきて「孫がお礼を言いたがってるんでもういっぺん乗ってもらっていいですか?細かいのでも結構ですので。」みたいな可能性とか、実はふたりはグルで「60万円払って孫にお礼を!細かいのでも結構ですので!」みたいな可能性も考え、わざと細い道を通って遠回りして帰った。

まあ別になんてことない「ちょっとおかしい人に会った」という話なんだがコンボで来られるとちょっと参る。
| 座長の国から20 | 23:36 | comments(0) | trackbacks(0) |









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