バカバッドギター最終公演

【人本のデストピア】

2017年7月15日〜17日
上野ストアハウスにて



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「弟」
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さっきある考えが頭に閃いて、体に電流が走った。

「こいつ!"類〜似"ってことか!」

ご存じマリオブラザース、マリオの弟、ルイージである。
今だからこそ「兄貴は小太り、弟はヒョロガリ」みたいな描き分けができてはいるが、マリオブラザース発表当時はただの色の違う2Pキャラに過ぎなかった。
おそらくニンテンドーの会議の席で誰かが

「ただの分身じゃなく一人の人格としてキャラクター性を持たせましょう。弟にしましょう」

みたいに言い出したに違いない。
時代を考えるとまだゲームは子供のもの。でも確実に売れる、と業界でも力を入れ始めている時期だったと思う。
それまで花札とか、そういう伝統的なジャンルに配属されていた中堅社員が
「お前若いやつの面倒見てやれ」
みたいな感じで嫌々ファミコン部署に配属される、みたいな事もあったとは思う。

そいつにしてみれば格式のある花札とかが作りたくて入社したのに、わけのわからないファミコン部署なんかに配属されてただでさえ期限が悪いのに、若いやつらの「ビット」だの「チップ」だのの話してる内容もさっぱりわからない。
おそらくこの「弟にしましょう」の話の時も会議室にはいただろうが心底興味ないので

「子供はそんな事いちいち考えて遊んでねえよ。"左""右"とかでいいんじゃねえの?」

とか発言したと思う。すかさず目がギラギラした若者に、「そんな事はないペットだってそうでしょう。名前をつけるところから愛着がわき始めるんでしょう。僕だって子供の頃自分の自転車に名前をつけていてチャリ太郎…」みたいなどうでもいい話を聞かされ、そのあと若い者は延々と「マリオの弟だからマリ二朗…」「ボブはどうだ?」「いやもっとおしゃれな名前で…」みたいにキャッキャキャッキャ話していて、イライラは頂点に達して

「あーもう終わり終わり!部長権限(立場的には年長だった事もあり部長の地位を与えられていた)で決めるぞ!
マリオと類似だからルイージ!決定だからな!」

って、この花札部署からきたやる気のない肩書き部長の思惑としては、文句を言ってきた若者に、これを機に「社会人としての心構え」とか「任天堂の歴史」とかをネチネチ説教して鬱憤を晴らすつもりだったのが若者達は全員目を輝かせて

「いいですねえ!!」

となり、それから企画はトントン拍子に進み、以後数十年、マリオ&ルイージコンテンツで任天堂は潤うことになる…
当時のマリオブラザース開発者で同窓会を開く度に
「俺ほんとうはあのときやる気なかったんだよ」
「いや、でもあの"ルイージ"の閃きがなければあの作品はレールに乗ってなかったですよ」
「偉大な天然上司に乾杯!ワハハハハ!」
みたいになってて、この上司もいつの間にか本当にマリオブラザースの事が好きになって子供の名前を「マリ夫」「ルイ次」ってつけてたりして、そんな昭和の話を想像して、胸が熱くなったりした。
まあ全部想像だけどね。全部想像!!
| 座長の国から19 | 13:22 | comments(0) | trackbacks(0) |









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